たとえば、シンガーになることを夢見て東京に住んだが、スター(星)の数は数え切れないほど。遠くなる思いを夜空にかぶらせていると、今一番脳裏によぎってしまうのは好きな人のこと・・・。レトロなメロディが郷愁をそそる。受話器の向こうって時代を感じますけどね。
このころになると、ルビの利便性を痛感するようになり、随時使用するようになりました。あえて多く使うわけでもなく、必要に応じて。今だから言えますが、使えばよかったと思う詞もいくつかあります。「二つマルをつけて」を、「両方(ふたつ)マルをつけて」にすればよかったとか。
あまりにかけ離れた当て字を目にすることもありますが、それは避けていました。感覚の世界なので、否定はしませんが。

from 4th バラブシュカ

星の数

蒼い 夜明けの舗道 ひとりじめの東京(このまち)
いつも 誰も知らない 私だけの一日(きょう)の終わり
昨夜(ゆうべ)見つめただけの
受話器の向こうにある夢を 消せなかった

好きになるにもほどがある
せつなくなった 苦しくなった
君の夢しか見れないで
季節(とき)は流れる 瞳は緩む
”Don’t cry”


黒く刷られた文字が 風に乗って横切る
日々を追いかけられず 心ばかり息を切らす
指で数えられたよ
星達は今朝もまた深く 眠れるんだね


遠くなるほどあきらめない
そんな願いをからかわないで
君の夢しか見れないで
季節(とき)は流れる 月も消えてく
”Don’t cry”


好きになるにもほどがある
うれしくなった やさしくなった
そばにいるならそれだけで
何もいらない 何もいらない



好きになるにもほどがある

君の夢しか見れないで